うんちの飛び石とありがとう
利用者さんの「うんこ」という大声に、「はい、行きます」と内心「またかよ」と思いながら大声で答えて、トイレにかけつけました。
トイレの中を見て、仰天しました。
広いトイレの、入口から、利用者さんが座っている便座まで、便が、それもなかなかの量の便が、点々というか、飛び石状というか床の上に連なっていました。
残業をすまい、とあせってそれまで作業中だったのを中断してかけつけた私でした。
トイレの床をみて、「もう、終わった」と思いました。
新聞紙とトイレットペーパーと、おしりふきをさらにとりにもどって、もう必死で便をとりのぞき、汚れたペーパーを新聞紙の上に積み上げました。
利用者さんが、「もう、流していい?」と言ってきましたが、私の作業がすまないので、「待ってください」と言って、床にこびりつきかけた便とかを必死で落としました。
流していいといいましたが、「おしり、自分で拭けますか?」というと、「自分で拭けるよ」といいつつ、その利用者さんは立ち上がって、わたしにおしりを向けました。
結局、私に拭いてもらうつもりでした。私はトイレットペーパーを無茶苦茶丸めて、利用者さんのおしりを何度か拭いて、おしりふきで仕上げに拭いてあげました。
そのあと、トイレに車輪のあとがついていたのはおかしいと思って、利用者さんの歩行者の車輪を見ると、茶色いものがついていたので、「ああ・・ここまでこれで歩いてきてしまった・・・」と思いながら、おしりふきで車輪もきれいに拭きました。
ここまでの処置で、30分が経過してしまいました。
そのあと、利用者さんは部屋に戻り、私が使用せずにすんだリハビリパンツを部屋に戻しにいくと、「ありがとう!」とまた大きい声で言ってくれました。
わたしは、なんと返事をしたか忘れてしまったのですが、「はい」と笑顔でたぶん返事したと思います。
どうしてうんちは飛び石状になっていたのに、リハビリパンツには何のそそうもなかったかと考えたところ、
たぶん、便座で普通に便をしたあとに、トイレットペーパーがないのに気づいたか、または、便をしたらいつも呼ぶので、いつも通りによぼうとしたのかのどちらかで、
便座からパンツを下したまま、トイレの戸口まで歩行車を押しながらでてきたのだと思います。
このときに、便がおしりから、思いっきり垂れて床に落ちてしまったのではないかと。。。
それを車輪で踏んでしまったのだと思います(不思議なことに、靴で踏んだあとはなかった)
座ったまま大声でよんでくれれば、私の30分間は失われずにすんだのに、、、と思ってしまいました。。
認知症って、判断力が本当に失われるんだなとも思わされました。
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