食事の介助で、介助される人の好みを知る
食事の介助をしていて、なかなかその人は食べてくれませんでした。
そのひとは、口の少しだけ開けて、すすって食べ、たまに口を開けて食べる人でした。
ごはんを水ととろみとで、ミキサーにかけておかゆ状にしたものをだすのですが、口にのせても最初、なかなかすすってくれませんでした。
よく見ていると、ごはんのミキサーの粘度が高くてすすりにくいようでした。
それで、水を多めにして、ミキサーを長い時間かけてトロトロにすると、すすりやすくなったのか、それまでよりも食べてくれるようになりました。
それでもなかなか完食してくれるまではいきませんでした。
本を見ると、おかずとごはんを混ぜるなとあったので、そうしていました。
でも、その人は味噌汁が好きなようなので、味噌汁とミキサーごはんを混ぜてあげると食が進むようでした。
その人はおかずもすべてミキサーなのでした。
おかずだけでも食がすすまないようなので、おかずとごはんを、グラデーションにしてスプーンに乗せてあげると、おいしいのか、食が進むようでした。
その人に食事の介助を初めてから長い時間かかりました。
やっと、どうしたら比較的食べてくれるのか、やっとわかりました。
すすりやすいように、トロトロのごはんにする。ごはんだけよりも、おかずと味がミックス(混ぜずに層になっていてよい)してスプーンにのせる。
口やのどの動きを見て、飲み下して、次のスプーン運びを待っているようなそぶりになったらスプーンを口に運ぶ。
とろみは以前朝日新聞に掲載されていた会社の製品をアマゾンで見つけました。
ニュートリーという会社の製品です。