移乗の仕方への警鐘
最近、ベッドから車いすへの移乗、車いすからベッドへの移乗をするようになりました。
対象の方の車いすの手すりははねあげられません。
なので、ベッドから車いす、車いすからベッドへの移乗には、かならず手すりを乗り越えられるよう、立った姿勢に必ずしないといけません。
その方は、全介助の方です。
施設では、手を利用者さんの脇に入れて持ち上げるようにと指示されます。
脇に手を入れるやり方そのものが悪いわけではないのですが、脇から入れた手が、利用者さんの脇から手や肩をぐっと持ち上げてしまって痛くさせてしまっていないかと不安になります。
→ 今日(3/7) 肩甲骨に手を当てれば、比較的しっかり支えられそうだと気がつきました。
→わきの下から支えるので問題ないそうです。あばら骨を押してしまったりすると、
あばら骨を折ってしまうかもしれず、注意が必要だそうです(3/9 追記)
今はその方は、脇の下とか腕、肩が痛いとは全然おっしゃっていません。
しかし、以下の本を見ると、思い当たることばかり書いてあります。
「体が硬くなったまま離床させると、かえって拘縮を進行させてしまうからです」
「抱え上げての移乗はNG。重心移動で体をすべらせる」
「持ち上げる介助」を実体験してみよう。「わきの下に手が食い込んで痛い」など要介護者にとって以下に不快か気づくはず。
その方の部屋には杖があります。おそらく、昔は杖で歩けていたのです。
今は歩けなくなってしまったのです。
この本のやり方が、介護業界の最先端のやり方であるかどうかも今はわからないのですが、基本を丁寧に解説してある良書だと思います。
移乗の仕方をより、負担が少なくなるように改善したいと思っているのですが、
この利用者さんの車いすが手すりがはずれないと、あまり改善できなさそうです。。
→ 手すりがはずれない場合の全介助は、車いすや人員配置の都合から仕方がない場合があるようです。極力、介助者の骨盤ポジションや、利用者さんの支え方に気をつけてやるしかない場合もあると思われます。。。(3/7追記)
どうか、手すりがはずれる車いすになってベッドから車いすへ、滑らせて移動できるようになればいなと思います。